大きな窓とテラスがあり、音信川の景色が眺められます

約600年の歴史を持つ恩湯（おんとう）は、山口県内に数ある温泉の中でも「最古の名湯」として知られる立ち寄り湯。

大寧寺（たいねいじ）の住職・定庵禅師が石の上で修行する住吉大明神と出会い、お告げによって水脈が発見されたと伝えられています。また江戸時代には、長州藩の歴代藩主もたびたび湯治に訪れたとか。

そんな古くから親しまれてきた恩湯も、長門湯本温泉の再生プロジェクトのひとつとしてリニューアルされて、装い新たに。日本らしい木造平屋造りの建物に足を踏み入れると、音信川（おとずれがわ）の景色がパノラマで広がります。

深さ1メートルの伝統的な深風呂は、身体にほどよく圧をかけ、血行促進にも

昔から変わらず継承されてきた良質の源泉かけ流しは、無色透明・アルカリ性単純温泉の美人の湯。すこしぬるめの39度だから身体への負担が少なく、ゆっくり浸かることができると評判です。

建物は泉源の真上に立ち、入浴時には「岩盤からの湧き出るお湯を見ることができる」全国でも珍しい温泉施設。源泉が湧出する岩盤上には住吉大明神の像が鎮座しています。神秘的な雰囲気を醸しているのでぜひ拝見しましょう。

湯あがりには、開放感あふれる休憩スペースで音信川のせせらぎを聴きながら、冷えたビールやソフトクリームをいただくと気持ちの良い時間が過ごせそうです。