■あらすじ■

北九州市内の大学へ通う花屋の看板娘 栞は、同じ商店街のパン屋でアルバイトする陽菜の父で探偵の俊作へ、実の母を探して貰うよう依頼。
栞は、今の両親が実の親ではない事を高校に入学する時に聞かされて知っていたが、大人になるにつれ、”お母さん”にひと目でいいから会いたいと言う想いが次第に強く募っていた。
俊作は、栞の本当の母の歌声と思われるカセットテープを手がかりに調査を進めるなかで、テレサの後見人だった鬼塚から、カセットの声の主がテレサであること、そして彼女は死んだと聞かされる。
そんなある日俊作は、台湾から来日したフラワーアレンジメントの講師 陳雅玲の護衛を頼まれる。
一方、一向に進展がない俊作に業を煮やした陽菜は、自分たちで探そうとカセットテープを手に取り、栞と一緒に聞き込みにまわりはじめる。
本当の母に会いたい気持ちと、育ててくれた母への感謝の気持ちの中で、栞は本当の母に会うことができるのか。