デザインのある光景Number: 20


Subject:

Rakan-ji

Text: Yoshiko Taniguchi

Photo: Kyoko Omori

Mother Comet No.32 | 2018.November

福岡県と大分県の境を流れる山国川が溶岩台地を浸食し、奇岩の渓谷を作り出したといわれる「耶馬渓」。広範囲に断崖、岩窟、渓流などがあり、迫力ある景観が人気の名勝だ。

大化元(645)年、インドの僧・法道仙人が修業したことから歴史が始まったとされる「羅漢寺」は険しい岩山に建ち、山内には五百羅漢像や千体地蔵など、数多くの石仏が鎮座。平成26年、国の重要文化財に指定された、曹洞宗の古刹である。

「耶馬渓は神聖な場所です。俗世に生きる人々は時代と共に変わらざるを得ませんが、人が大切なものを取り戻すための場所として、羅漢寺は変わらない場所であり続けたい」と話すのは、28代目住職・太田英華さん。27代目の娘として生まれ、18歳で大学進学を機に上京。20代半ばから40歳で出家するまで、フラメンコダンサーとして活動していた経歴の持ち主だ。「親の敷いたレールに乗りたくないと自分の世界を探し続けましたが、突然、自分の心に存在し続けていた仏道に気が付いたのです」。

「羅漢寺」は過去、時代の流れから観光地化した時期もあったが、太田さんが寺に戻ってからは、より仏道に邁進。精力的に清掃や環境整備に取り組んだ結果、現在は純粋に、手を合わせるためだけに寺を訪れる人が増えているそうだ。

なお、絶景の中にある羅漢寺には「撮影禁止」の張り紙が掲げられているのだが、その理由は「自分自身の五感で感じて、心にしっかり残して欲しいから」。岩肌に張り付くように建つ本堂や洞窟内にある五百羅漢像の見た目のインパクトが大きく、思わず撮影したい衝動に駆られるが、ここはぐっと我慢して静かに手を合わせてほしい。やがて心が軽くなり、余計なものがそぎ落とされるような感覚に陥るのは、ここが1300年以上も前から僧侶たちが修行の地として選んだ、聖地たる所以だ。

毎月第3土曜日の午後1時からは、坐禅と写経の会を開催しており、誰でも参加可能。もっと秋が深まれば、岩峰と紅葉の競演という“ご褒美”も一緒に堪能することができる。

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