台湾(台北)観光情報 STAR TRIP：路地 氷の怪物 市民大道店

マンゴーかき氷に始まり、ふわふわの食感で人気の雪花冰、昔ながらの黒糖かき氷など、注目を浴び続けている台湾かき氷の世界。そこに彗星のごとく現れたのが、台中発のかき氷専門店「路地 氷の怪物」がプロデュースする、つぶらな瞳をしたモンスターキャラのかき氷です。

台北市内にある２店舗のうち、個性的なかき氷とともにジャパニーズモダンな空間デザインやユニークなオーダー方法で人気を集めているのが、東区エリアにある市民大道店。

2016年末のオープン以来、週末を中心に行列ができるほど巷を賑わせています。

のれんが風に揺れる佇まいや、「ろじ」とひらがなで書かれた店名から想像できるとおり、40代のオーナーは大の日本好き。東京や京都などに幾度となく訪れ、「怪物くん」などのアニメにも影響を受けていたそうです。

ちょうどクリエイティブなかき氷が台湾で流行りはじめていた時期も重なり、「幸せを運んでくれる怪物くん」というコンセプトで誕生したのがモンスターかき氷。

愛らしく楽しい仕掛けによって人気に火がついた結果、現在では台中・台北に2店舗ずつ、そしてオーストラリアのシドニーにも店を構えるほどの人気ぶり。台湾では若者や子ども連れを中心に話題となり、そのビジュアルに惹かれて日本人観光客も訪れます。

まず壁面に紹介されているメニューを見て、「氷の怪物くん」（200元）のオーダーカードを作成していきましょう。注文の方法は次のような流れです。

Step1：ベースのかき氷を選ぶ

かき氷のフレーバーは「北海道十勝牛乳」「京都宇治抹茶」「フランスココア」「黒ゴマ」。これに市民大道店の限定味「宮古島の雪塩ピーナツ」を加えた5種類が通年楽しめるフレーバーです。夏場はマンゴー、冬場はイチゴといった季節限定の味も見逃せません。

Step2：2種類のトッピングをチョイス

トッピングは白玉団子や小豆、桜の塩漬けゼリー、チョコレートやフルーツソース、ミックスナッツなど、和洋あわせて25種類がラインナップ。その中から2種類を選んで、備えてあるイラストハンコをカードに押していきます。

メニューは写真付きのうえ日本語でも紹介されているのでご安心を。どれにしようか悩みながら選ぶのも楽しみのひとつですね。

Step3：カウンターで会計後、怪物くんをピックアップ

オーダーカードが完成したら、カウンターで会計を済ませます。呼び出しアラームをもらって着席し、アラームが光ったらキッチン横の「取餐區」(フード受け取り口)で受け取って、好きな席につきましょう。

このユニークなオーダーシステムは、市民大道店だけのスタイル。好きな味を組み合わせて、自分だけのオリジナルかき氷を作れます。また、オーダーカードは「旅行先で記念ハンコを押すようにして楽しんでほしい」というオーナーのサービス精神からお持ち帰りOKです。

「宇治抹茶かき氷に、桜の塩漬けゼリーと白玉小豆のトッピング」。

「黒ゴマかき氷に、ソフトクリームとミックスナッツのトッピング」。

かき氷のベースはすべて、北海道の十勝牛乳や練乳をたっぷり使った雪花冰。氷の削り具合が細かいのが特徴で、ふわシャリッとした食感です。
黒ゴマの香ばしさや抹茶の苦味がミルクベースのかき氷と溶け合いマッチしています。

2階には足を伸ばしてくつろげる畳スペースがあったり、可愛いイラストが壁面に描かれていたりと、日本のエッセンスを感じるポップな演出があちこちに。

スペシャルなかき氷とともに、台湾人オーナーが表現するジャパンテイストも味わえる、素敵なお店です。