台湾(台北)観光情報 STAR TRIP：來好（ライハオ）

学校があり、学生達が集まることから、気軽に立ち寄れる軽食やドリンク、人気のある雑貨ショップや隠れ家風カフェ、老舗の定食屋や流行のかき氷店などてん、台北の楽しみがぎゅっと集まる街・永康街（ヨンカンジェ）。

「來好（ライハオ）」は、オーナーの游（ユウ）さんが自ら探してきた、選りすぐりの「Made in台湾」が並ぶセレクトショップ。バッグやノートなどの雑貨に、ジャムやチョコレートなどのスイーツ、他にも石鹸やシャンプーなど、どれも台湾のあちこちから集められた素敵なものばかりです。

質の高いデザインアイテムが所狭しと並ぶ店内。

笑顔で迎えてくれたオーナーの游（ユウ）智翔さんは、もともと永康街で長く家族経営の雑貨店を複数営んできました。お姉さんが店主を務める「雲彩軒（ユインツァイジェン：永康店・中山店・大稻埕店）」は、來好の姉妹店です。（そちらではシノワズリテイストの雑貨や、鮮やかな色遣いの花柄「客家花布」を使った華やかなアイテムを取り揃えています。）

モノの良さ・美しさを追求する家庭で育った游さんは、これまでに培った審美眼をもとに、來好をはじめとするお店のプロデュース業に携わっています。

1階と地階がある來好。以前までは中国の輸入雑貨をメインに扱っていたそうですが、地下のフロアで「メイド・イン・台湾」に特化したギフトを紹介したところ評判となり、今では台湾メイドのアイテムを中心に揃えるようになりました。

セレクトの基準は、質の良さ、他であまり見ることのないデザイン性、そしてギフトやお土産に見合う台湾らしいアイテムであること。オリジナリティや使い勝手、「手にしたときのトキメキ感」を大切にし、常にアンテナを張っています。以前は店内で30〜40ほどだったアイテム数も、今では100を超えるくらいに増えています。

その魅力的なラインナップの中から、オススメを伺ってみました。

個性的なパッケージデザインが目を惹く「福湾荘園巧克力の板チョコレート」（1個280元〜）。

台湾南部にある屏東（へいとう）県の自然豊かな農園で栽培されたカカオを使った絶品チョコレートです。

「福湾荘園巧克力」というメーカーは、"Tree to Bar"というスタイルでカカオ豆の栽培から手がけ、チョコレートの製法に至るまで一貫してモノ作りを行っています。カカオの風味・美味しさにこだわり抜いて作られた絶品ショコラは、2017年の「インターナショナル・チョコレート・アワード」のアジアパシフィック大会で受賞するほど。

厳正な審査で選ばれた名誉ある受賞をきっかけに人気が集中し、入荷依頼が多く寄せられていますが、メーカーの「品質を保ちたい」という理由から取引先を限定しているため、台北市内では來好を含め2カ所にしか置いていないそうです。

高品質のカカオにオリジナルのフレーバーを加えた魅惑のチョコは、自分へのご褒美にもオススメ。沢山並べられた中から選ぶ楽しさもありますね。

台湾北西部の都市・苗栗（びょうりつ）で生まれたブランド「藺子（リンツー）」の帽子やバッグ類は、台北市ではほとんど見かけないレアなアイテムです。

手馴染みの良い藺草（いぐさ）を材料に、伝統的な編み方で丁寧に仕上げられています。パッと見た感じは目立つデザインではないのに、さりげない意匠が目にとまり、上品な大人のスタイルを仕上げてくれます。

「地元に伝わる藺草編みの伝統技術を守りながら、職人のおばあちゃんたちが丁寧に創っています。こちらのブランドは、若い人がデザインに関わって上手に今どき感をプラスさせているんですよ」と游さん。
手にすると藺草の香りがやさしく漂い、手仕事の良さが伝わってくる逸品です。
陳列棚にはバッグやハットの他にも、巾着付きのポシェットや小物入れ、二つ折り財布などが並んでいました。

明るい手描きイラストのパッケージは「陽光菓菓-SunnyGoGo」のドライフルーツ（10種類135元〜）。

お土産の定番、ドライフルーツにも「シュガーフリー」＆「無添加」というひと味違ったこだわりが光ります。たとえば、台南産のマンゴーとして代表的な愛文マンゴーは、低温処理で時間をかけて加工されていることから味が濃厚。香りや食感の良さは、乾燥果実ならでは。袋から出してそのまま食べてもいいし、ヨーグルトやサラダに混ぜていただくのも美味です。

並んでいる食品類は食品安全の認証を受けているものを選び、また游さん自身が食べておいしいと納得したものだそう。

こちらは、メイド・イン・台中市の人気商品。小籠包やタピオカミルクティ、マンゴーかき氷など、台湾らしいモチーフを刺繍であしらったコインパース（200元〜）は、日常使いにオススメです。

パースの生地は、丈夫で水を通しにくい素材・帆布（はんぷ）。中央の刺繍部分は、モチーフに合わせた細やかな配色がとってもキュートです。伝統的な技術を用いてデザイン性を高めたアイテムに格上げされています。

台湾旅行の記念にもなり、使うたびに気分が明るくなれそうですね。

來好オリジナルバッグやポーチは、漁師網バッグでおなじみの台湾の伝統的な柄をリデザインして個性的なアイテムに変身させたもの。コースター（150元〜）や巾着袋（290元〜）などの小さなアイテムは購入しやすい価格帯でお土産・ギフトにもぴったりです。

鮮やかな黄緑のパッケージは、お茶の名産地である「阿里山」で栽培されたお茶を手軽なティーパックにしたもの（阿里山茶：3袋入・99元〜）。

標高1,000メートル以上の高地で栽培されたお茶は、香りの高さが特徴です。雑味はまったく感じられないすっきりとした飲み口が人気。

オレンジ色のパッケージは、ドリップ式の珈琲セット（阿里山珈琲：3袋入・160元〜）。

こちらも阿里山で栽培されたアラビカ産のコーヒー豆を使っています。農薬は使っておらず、すべて手作業で栽培・収穫されているというのも高ポイント。台湾珈琲は販売されている店舗が少ないのでコーヒー通の方へプレゼントすると喜んでもらえそうです。

こちらも、來好のオリジナル商品です。

バラエティに富んだ商品ラインナップを見ると、"自分たちが本当に好きと感じる、台湾のいいモノを伝えたい"という游さんの純粋な気持ちが伝わってきます。

お店の女性スタッフもとても親切で、お土産にするための小袋を付けてくれたり、オススメのグッズを教えてくれたり細やかな気配りを欠かしません。商品選びにはオーナーだけでなく、スタッフの意見も取り入れていることから自信をもって紹介できるのです。

また、お店にはカウンタースペースもあり、永康街の街並みを眺めながらお買い物中の小休憩をとるのも良いですね。

來好で、美しくわくわくする「メイド・イン・台湾」の世界を愉しんだら、ぜひ永康街でのショップ巡りや食事も堪能してくださいね。